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Art Exhibition

仏教芸術復興

Revival of Buddhist Art

活動報告

京町家に響く祈り
タンカ展「慈悲と智慧の融合」開催報告

2026年1月24日〜2月22日 開催報告

2026年1月24日から2月22日までの約1か月間、京都・富小路通にあるギャラリー富小路にて、チベット仏教タンカ展「慈悲と智慧の融合」を開催いたしました。期間中、多くの方々にご来場いただき、温かな関心のもと会期を終えることができました。

会場となったギャラリー富小路は、京都の伝統的な町家を活かした歴史ある空間です。このような町家という場において、同じ密教文化を背景に持つチベット仏教のタンカを展示できたことは、私たちにとっても大変感慨深いものでした。京都に息づく日本の伝統文化とヒマラヤの精神文化とが響き合う、象徴的な機会となりました。

展示されたタンカは、長い年月をかけて制作された仏教絵画であり、天然鉱物から作られた顔料を用い、無数の細かな点描によって描かれる高度な伝統芸術です。会場では、作品の精緻な描写や色彩の美しさに多くの来場者が足を止め、熱心に鑑賞する姿が見られました。

また来場者の多くは、作品そのものだけでなく、タンカの制作方法や歴史、そして仏教修行としての側面にも強い関心を示されていました。背景となる思想や制作過程について説明を受けたうえで改めて作品と向き合うことで、タンカに描かれた仏教世界の奥行きやチベット文化の深淵に触れることができる——そのような体験として受け止められていたことが印象的でした。

会期中の来場者は延べ約180名となりました。多くの方が時間をかけて作品の前に立ち止まり、説明を聞きながら繰り返し作品を見つめる姿が見られました。タンカは、さっと見て理解できるものではなく、背景を知りながら再び向き合うことで、その中に描かれた仏教世界が次第に立ち上がってくる芸術でもあります。多くの来場者が、その世界に没頭するように作品と向き合っておられたことが印象に残りました。

来場者の声

「チベットの仏教芸術を直接見るのは今回が初めてでした。最初は絵画としての美しさに目を奪われましたが、制作方法や歴史、仏教修行としての意味について説明を聞くうちに、まったく違った世界が見えてきました。

特に驚いたのは、その圧倒的な緻密さです。無数の点描によって描かれていると聞き、近くで見るほどにその技術の高さに驚かされました。これほどの時間と集中力を要する制作が信仰と結びついていることに深い感銘を受けました。

背景となる思想や物語を知ったうえで改めてタンカを見ると、最初とはまったく違う印象を受けます。一つ一つの図像や色彩に意味があることが分かり、作品の奥に広がるチベット文化の深さを感じました。気が付くと長い時間、作品の前に立っていました。」

本展が、日本とチベットの文化交流の一端を担う機会となったことを大変嬉しく思います。ご来場いただいた皆様、また開催にあたりご協力を賜りました関係者の皆様に、心より御礼申し上げます。

本展は、今後の活動へとつながる新たな出発点となるものでもありました。

開催概要(終了)

2026年1月24日(土) 〜 2月22日(日)
ギャラリー富小路(〒600-8052 京都府京都市下京区塗師屋町83)
慈悲と智慧の融合 - チベット仏教ジョナン派タンカ芸術展

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開催決定

慈悲と智慧の融合
チベット仏教ジョナン派タンカ芸術展

2026年の幕開けを飾る本展では、「慈悲と智慧の融合」をテーマに、ジョナン派の至宝とも言えるタンカの数々を展示いたします。

開催期間

2026年1月24日(土) 〜 2月22日(日)

開館時間

10:00 - 17:00

会場

ギャラリー富小路 (Gallery Tomikoji)
〒600-8052 京都府京都市下京区塗師屋町83

活動報告

「福徳と智慧の源」タンカ芸術展を終えて

2025年12月15日〜17日 開催報告

去る12月15日より3日間にわたり開催いたしました、『福徳と智慧の源』(チベット仏教ジョナン派タンカ芸術展)は、おかげさまで無事に全日程を終了いたしました。

師走のご多忙中にもかかわらず、会場には100名を超える方々にご来場いただき、熱心にタンカを観賞される皆様の姿に、スタッフ一同、大きな喜びと手応えを感じることができました。また、本展の開催にあたりましては、仏教界の専門紙である「中外日報」ならびに「仏教タイムス」より取材を賜り、私どもの活動意義を丁寧に取り上げていただきました。この場を借りて、深く御礼申し上げます。

会場での多くの貴重な出会いや、皆様からいただいた温かなお言葉は、私どもにとって何よりの財産となりました。始まったばかりの当センターではございますが、今回いただいたご縁を大切に、日本とチベットの文化・学術交流のさらなる深化を目指してまいりたいと考えております。

ご来場いただいた皆様、そして開催を支えてくださった全ての皆様に、心より感謝申し上げます。

展示会フライヤー

開催概要(終了)

2025年12月15日(月) 〜 12月17日(水)
9:00 - 17:00
京都市勧業館みやこめっせ 美術工芸ギャラリーA室
Main Exhibition

チベット仏教芸術展

当会では、世界的にも高い評価を受けるチベット仏教チョナン派(ジョナン派)のタンカを中心とした「チベット仏教芸術展」を開催しています。

タンカとは、仏・菩薩・曼荼羅・護法尊などを描いたチベット仏教特有の宗教画で、布地に岩絵具を用いて精密に描かれた「視覚的な経典」とも呼ばれる芸術です。なかでもチョナン派のタンカは、緻密な線描と深い象徴性、美しく調和した色彩によって極めて高い芸術性を持ち、世界の美術館・研究機関から大きな注目を集めています。

本展では、チベットから僧侶をお招きし、タンカの実演、象徴体系の解説、砂曼荼羅制作の工程紹介、瞑想レクチャーなどのワークショップも企画しております。宗教芸術の深い精神性に直接触れられる貴重な機会となります。

Thangka Painting

展覧会スケジュール

ギャラリー富小路展「慈悲と智慧の融合」

Upcoming
2026/1/24 - 2/22
京都・ギャラリー富小路

みやこめっせ展

Past
12/15 - 12/17
京都・みやこめっせ

カナダ五台山仏教庭園展

Past
10/15 - 11/16
カナダ

チベット仏教絵画(タンカ)

About Thangka

タンカはチベット発祥の伝統的な宗教画芸術で、1,300年以上の歴史があります。チベット仏教が隆盛を極めた時代に始まり、当初は仏教の教えを広めるために用いられました。初期のタンカは、僧侶が寺院や巡礼の際に携行していました。主に仏像、菩薩像、守護神像、宗教的な物語などが描かれ、深い宗教的意義と芸術的価値を併せ持っています。

タンカの制作には、チベット文化の伝統と中国、ネパール、インドなどの芸術的影響が融合しています。その技法は独特で複雑であり、天然の鉱物顔料を使用することで、鮮やかで長持ちする色彩を生み出しています。

時が経つにつれ、タンカは徐々に寺院の域を超え、チベット人の日常生活の重要な一部となり、家族の礼拝、祝福、装飾などに用いられるようになりました。今日、無形文化遺産であるチベットタンカは、チベット文化の象徴であるだけでなく、世界がチベット仏教芸術を探求するための窓でもあります。