一般社団法人日本チベット仏教および
チベット文化の芸術交流センター
京都から、日本とチベットをつなぐ
ART · CULTURE · EXCHANGE
BUDDHIST ART

チベット黒陶

四川省壤塘に受け継がれる、土と火の伝統工芸。

丸みを帯びた注口と持ち手のある黒陶の器
EARTH · FIRE · TRADITION

土と火から生まれる、
深い黒の美しさ。

チベット文化圏に伝わる黒陶は、暮らしの中で育まれてきた伝統工芸です。当会では、四川省の壤塘(ザラタン/ザムタン)を中心とする地域で受け継がれてきた器を紹介しています。

素朴な質感、穏やかな丸み、器面に刻まれた文様。一つひとつの器から、手仕事の表情が伝わります。

黒陶とは

黒陶は、焼成の過程で生まれる深い黒色が特徴の焼きものです。壤塘の黒陶では、「燻焼(くんしょう)」と呼ばれる、器を燻す技法が用いられます。黒の濃淡や艶、手触りに、土と火の働きが表れます。

同じ黒でも、光の当たり方によって器の輪郭や文様は違って見えます。華やかな装飾だけではなく、素材の質感や形そのものを味わうことができる工芸です。

土を形にし、火で仕上げる

  1. 土を整える

    採取した粘土から不純物を取り除き、器づくりに適した状態にします。

  2. 形をつくり、磨く

    ろくろや手びねりで形をつくり、乾燥させながら器の表面を整えます。

  3. 焼く

    成形した器を焼き、土を焼きものへと変えていきます。

  4. 燻して黒を生む

    松の枝などで器を覆い、酸素の少ない状態で燻します。炭素が器面に取り込まれることで、深みのある黒色が生まれます。

暮らしと祈りに寄り添う器

高原の暮らしの中で、器はお茶や食事をともにする身近な道具として使われてきました。地域の仏教文化とも関わりながら、実用と美しさを兼ね備えた形が育まれています。

伝統の技法は、今も陶芸家たちの手によって受け継がれています。古い器に残る表情と、現代の作品に見られる新しい感性。その両方を紹介することで、黒陶の歴史と現在を伝えていきます。

器の表情

形や文様、使い込まれた質感に目を向けてご覧ください。

チベット黒陶展 開催記録

ギャラリー富小路で、チベット黒陶を紹介する展覧会を2回開催しました。それぞれの会期と当時のチラシをご覧いただけます。

第1回 チベット黒陶展

第1回 チベット黒陶展のチラシ

会期終了

千年の炎が生む、漆黒の芸術

会期
2026年3月24日(火)〜3月31日(火)
会場
ギャラリー富小路
京都市下京区富小路通綾小路下る塗師屋町83
時間
10:00〜17:00
第1回のチラシを見る

第2回 チベット黒陶展

第2回 チベット黒陶展のチラシ

会期終了

千年の祈りが息づく、壤塘の土と火

会期
2026年4月27日(月)〜5月7日(木)
会場
ギャラリー富小路
京都市下京区富小路通綾小路下る塗師屋町83
入場料
無料
第2回のチラシを見る
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